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狩猟免許は、予備講習を受講して勉強すればまず落ちることは無いと
思いますが、この鉄砲所持許可証は、なかなか大変な道のりです。

何度も医師の診断書や戸籍謄本をはじめとした申請書類と
毎回数千円の収入証紙が必要となり、筆記試験や実技試験もあります。
鉄砲自体も高額ですし、ガンロッカーも専用のものですと数万円します。
さらにガンロッカーを家に設置して警察の方に確認していただく
必要もありますし、何度か面接もあります。また職場の方や近所の方に
警察から聞き取り調査があります。

許可証を取得してからも大変です。
毎年鉄砲検査がありますし、
火薬も1発ずつ管理されていて使ったら報告が必要です。
なにより、銃刀法や火薬取締法で銃所持や取り扱いは厳しく決められているので
少しでも違反をすると罰金や懲役となります。非常にリスクが高いです。
常に正しい生活をしていなければなりませんし、また温厚でなければなりません。

日本では中山間地域での獣害が深刻になっています。
私がマウンテンバイクの活動でかかわっている地域では、
シカやイノシシは電柵である程度防げていますが、
サルは乗り越えたり沢沿いを移動したりして、
どうにも防げず、野菜や果物を食い荒らし困っています。
しかし、中山間地域では過疎化し、狩猟従事者が減少し
特に鉄砲撃ちが減っていて罠で獲っても留刺しをする人が
少なくて大変だそうです。

私がかかわっている地域の最も困っている問題がこの獣害でした。
そこを山を利用する私たちマウンテンバイカーで何ができるかを
探るためにもまずは現場に行って体験してみないとわからないな、
と思い、罠猟と第一種銃猟の狩猟免許を取り、約1年近くかけて
ようやく鉄砲所持許可証を取得しました。
それから猟友会入会手続きをして、いよいよ少しずつですが
関わらせていただきます。
獣害の実態が見れるのが非常に楽しみです。
もしマウンテンバイクによって獣害を解決できる可能性が
少しでもあったらおもしろいですね。

そうやって一生懸命地元のことをしていると、
マウンテンバイクで走ることが当たり前という雰囲気になってきます。
最近では地元の方々や行政の方々にも応援していただいています。

山道をマウンテンバイクで走ることはいいのか悪いのかという議論がよくあります。

法令を調べていくと、いいとも悪いとも決めるのが難しいと思います。
しかし確実に言えることがあります。
2,3年前に東京都から『東京都自然公園内利用ルール』が発表されました。

では、成功とはどういうことかというと、
規制される前に、逆に推進してもらうよう
社会に認めてもらえるようになり、また働きかけていくことです。
マウンテンバイカーがいると地域がよくなると思ってもらえる存在になるのです。
そうすれば、マウンテンバイカーを呼び込むべく地元や行政が動き始めます。
そうして、様々なかたちで受け入れらるようになり
マウンテンバイクが全国的にOKな雰囲気となっていくわけです。
さらに進むとマウンテンバイク走行を推進するための法令や条例になっていき、
一定のルールやマナーを守ればマウンテンバイクは山道を走っていい、
ということになっていくのです。
これが成功だと思っています。

その成功のためには、これまで特に20年ほど前の
マウンテンバイクブームで日本中の行政にマウンテンバイクの
危険な激しいイメージがついてしまっているので、
ゼロスタートでなくマイナススタートになります。
私は散々行政と折衝を続けていますが、
マウンテンバイクの激しいイメージを払拭するのに苦労しています。
まずはそのイメージを払拭するところからになると思います。
そして貢献度の高さを出していくことだと思います。
それにはある程度の組織で動き、
その組織でしっかりしたルールを設けてみんなで守り
それを社会に示していき、さらに地元への貢献度の高さを
伝える活動をしていくことだと思っています。
それを継続し成功事例を共有することで
日本全国において交渉がスムーズに進み
公に走っていい場所が増えていくと思います。

リスクが高かったり、走っていいか悪いかわからない状態では
やはり多くの人はマウンテンバイクをやろうとは思わないと思います。
まずは社会に通用する環境づくりからだと思っています。